2010-01-01から1年間の記事一覧

「森」の世界にひたって

オペラシアターこんにゃく座の「森は生きている」の京都公演を観た。 客席は子どもたちでいっぱい。 子どものためのお芝居なのに、大人ばっかりという客席よりはうんといい。 オペラなので、おなじみの「森」ソングの前後にも音楽がずっと続く。知ってる歌に…

歌うのは、いま!

今日は、1・2年生の2学期最後の図書の時間だった。 12月に読むにふさわしい「十二の月のものがたり」(童心社)にする。 紙芝居で、前中後編の3部になっている。去年の今頃にもここに書いたように思うけれど、私はこのお話が大好き。生きていくうえでの、い…

今年えらんだクリスマスの絵本は

ずっと忙しかったから、ゆっくり買い物にも行けなかった。 日曜日、久しぶりに河原町に。遅ればせに冬が来たので、お店はコートやニット、マフラーが花盛り。毛糸好きの私としては、冬のショーウィンドウが一番魅力的。 ジュンク堂のあるBALビルの1Fに…

思い出ばなしと本

先日娘と思い出話をしていて、ある子のことになった。 その子は娘が小学生の時に、うちの近所に住んでいた同級生の女の子だ。 途中で引っ越していったけれど、低学年の頃は同じクラスで家にもよく遊びにきていた。 ずいぶんユニークな子で、家で私が接してい…

若き日のバーニンガム

ジョン・バーニンガム。 「ガンピーさん」のシリーズ(ほるぷ出版)や「ねえ、どれがいい?」(評論社)などは、とてもよく知られていて、軽快なタッチの絵とお話はいつも(いい風が吹いている)感じ。 もともと好きな作家ではあったし、「もうおふろからあ…

されど幼年童話

おばさんが「ああ忙しい。ねこの手も借りたいわ。」と言ったら、「はいはい」とホントにあらわれたしましまねこ。 「なんでもできます!」でも、実は役に立つ手伝いはほとんど出来なかったのだ。 手はぬれるのが嫌いなので、洗い物は出来ないし、掃除機もな…

小さなうれしいこと

読み聞かせの途中で、誰かがつぶやいて話が広がっていくと、いつも「次いって!」と怒っていたSくん。 声がとがってて、Sくんにはせっかくの友だちのいい感想が共有にならないのがいつも残念だった。ところが、ところが、だ。最近、Sくんちょっと変わって…

1年です

そういえば、です。 ブログはじめて1年がたちました。はじめた頃はいつまで続くかと思っていたので、自分でも驚いています。 お顔も知らない方なのに、あたたかい言葉をもらったり、ああ同じ気持ちだな、と励まされたり…実際にお会いした方もいて、私の世界…

小さな旅日記

日曜日のことになりますが…。リンクさせてもらっている「はなうたひとつまみ」のはねうたさんが、郡山市の「箱本市」に出店されているのを知り奈良まで行ってきた。 旅のお相手は、サニー文庫のKちゃん。 お互い忙しく、会っていてもゆっくり2人きりで話す…

ぶっとびナンセンス

学校での購入を待っていたら先になってしまうし、市立図書館でもこれといったものがない。 こんな時に大きな本屋にいったら、だめですよ。 あなた、それは…つい、買ってしまいます。 「まないたにりょうりをあげないこと」(シゲタサヤカ/作・絵 講談社)を…

たんじょうび

今日は、私の誕生日。 なにか、いいことあるかな? 実習中の娘は、バタバタと行ってしまった。 私も、もうすぐ出勤です。 この絵本は、日ごろ大切にしてもらっているリゼッテおばあちゃんの76歳の誕生日に、動物たちがお祝いしようと大奮闘するおはなし。 作…

サッカー子おに

「今日この本を選んだのは、誰かのたんじょうびだからです。」 と前置きすると、 「先生や!」「そうや!」 と子どもたち。 こうしてフィッシャーの「たんじょうび」を1・2年生4クラスに読んだのだが、もう一冊に2年生は「九ひきの子おに」を選んだ。(谷…

川をさかのぼって

私のかかわっているNPOが毎年行っている「源流さがし」事業を、この秋も実施した。 地域に流れている川の源流はどこにあるのだろう。 子どもたちと川をさかのぼり、たどっていけたら面白いだろうな。こんな思いから出発し、今年で4回目を迎える。 現地の下…

4年生 大活躍の巻

5年生が林間学習で二日間学校を留守にする。 その期間の図書室は委員会活動はなし。それが当たり前に思っていたが、ふと思いつく。 「4年生がやってもいいんだよなあ。」4年の先生に相談してみると、「わかりました。やりましょう。」とこころよい返事を…

自分に満足出来るしあわせ

司書会で紹介された本のなかで、心うばわれたのが、これ。デルトラクエストやローワンのシリーズなどで知られているエミリー・ロッダの「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」(あすなろ書房)。 ハツカネズミのすむネコイラン町(ここから、もうおもしろ…

なんて女

「3びきのくま」(ポール・ガルドン/絵 ほるぷ出版) を1年生に読んでいて。 ポール・ガルドンの描く女の子は、いかにもアメリカンガールで歯がぬけた7、8歳のやんちゃ娘。3びきのくまの可愛らしさとは違い、傍若無人な振る舞いを繰り返す。 おきまりの…

「嵐」の委員会

ある日学校に送られてきた「ニッポンの嵐」なる本。 嵐って、あのジャニーズの嵐やん。観光庁(国土交通省)のHPによると、こういうことらしい。 「 当該図書は、「嵐」のメンバーが実際に全国の各地でその地域の魅力や地域社会の直面する課題などをめぐりそ…

こんなに大きくないよ

うちの学校の図書カードは、2年〜6年はB7サイズ(B5の半分)で1年生だけB5サイズになっている。 市販のを購入しているわけではなく、版は作っている。 全学年同じサイズにした方が収納も一括出来て楽なのだが、ひらがなを覚えて自分でだんだん書けるよう…

空想の世界にあそぶ

いま絵本が手元にないから、頭のなかで再現するしかないのだけれど。 「かめだらけおうこく」(やぎたみこ/作・絵 イースト・プレス)を3年・4年の4クラスに読んだ。 思った以上に、子どもたちは「かめだらけの不思議な世界」に釘づけ。 浦島太郎のよう…

でんしゃのおはなし

夜のJRの車内で。 耳では駅のアナウンスを聞きながら、つい居眠りをしてしまっていたら…。 私のもうろうとした頭のなかでは、降りるのは次の駅だなと思っていた。するとアナウンスは、「次は○○〜、○○でございます〜」。 えっ!? 乗り過ごしちゃったっけ。 …

終わり そしてまたはじまり

体育大会が終わった。 また暑い日で、子どもたちはひときわ焼けたのではないだろうか。本番に強い子どもたち。 見られる、という緊張が新たな力を発揮するのかな。図書室のある校舎は校庭に面していないので、残念ながら練習風景はほとんど見ることが出来な…

体育大会取組のはざまで

日に日に黒く日焼けしていく子どもたち。 首にタオルを巻いた教師たち。 運動場では、全体練習。毎年この時期は、活気ある応援のかけ声練習が校舎をこだまするなか、当日を楽しみにしながらも、私は取り残されたような気分に陥る。 暑くて頭がもやもやして、…

あたらしい出会い

タイトルを読んで… 「これって、どういうことやろ?」と聞くと、 「火曜日はシャンプーする日?」「火曜だけ?」 小さく口々に子どもたち。読む前にひとつだけ話しておく。 世界には様々な国があり、気候や風土によって暮らしぶりも変わること。日本に住む私…

内なる声 内なる耳

お互いに話していて、「うんうん。わかる、わかる。」「こういうことだよね。」 相手は、「こういうこと」の例をあげた。別の言葉で言い換えたのだ。 その中身がしっくりこない。 さっきまで共有してたものが、すっと離れていった。 あれ、わかると思ったの…

図書室でほっこり

全国的な猛暑のなか、この盆地の京都が暑くないはずないわね。 新学期はじまって体育大会の練習もたけなわだが、汗だらけの子どもたち。 見てるだけで、私も体温も上がっていきそう… こんな時の図書の時間。 何を読もう。 運動会の出てくる物語?みんなで何…

ドールハウスで終わっちゃだめ

「床下の小人たち」は、子どもの頃に読んでいた。 魔法を使う小人ではなく、人間のものを「借りながら」暮らす人たち。何を借りてどう暮らしているのかを克明に記し、まるで目に浮かぶように生き生きと書かれている。 アリエッティたち小人たちの人物造型が…

夏のお勉強会

二つの会に参加して勉強してきた。 ひとつは行政主催の近畿学校図書館夏季セミナー。初日のみの参加だったが、午前中は永田萌さんの講演。 実年齢よりずっとずっと若々しい萌さん。声も美しく、流暢な語りで飽きさせることのない話術はさすが。 ご主人の祖母…

古本めぐりその後

午前中仕事をしていたのだが、突然空いた午後の時間。 え〜い、行っちゃえ! 今日で最終日の古本市に、ギリギリ駆け込んだ。児童書は2時で終了らしく、ひもが張られて後片付け体制に入ってる。 今日は大人の本を見たかったので、別によいのだ。ぶらぶら歩く…

古本めぐりは楽し

今日から始まった下鴨納涼古本まつり。 いままで何度も参加しているけれど、初日のそれも開始時間から行ったことは、これまでなかった。 でも、お連れの司書仲間のMさんが「絶対行くなら最初だよ。」と言うので、今年はオープンから参加。 5月・8月・11…

けなげなリコ

夏休みというと思い出す物語。「リコはおかあさん」(間所ひさこ/作 山本まつ子/絵 ポプラ社 1969年発行)小学生の時に読んで、大人になってからも読んで、娘が小学生の時も一緒に読んだ。 まだこの頃は、寝る前のお布団の中での読み聞かせがあったな。 主…