4年生 大活躍の巻

5年生が林間学習で二日間学校を留守にする。
その期間の図書室は委員会活動はなし。

それが当たり前に思っていたが、ふと思いつく。
「4年生がやってもいいんだよなあ。」

4年の先生に相談してみると、「わかりました。やりましょう。」とこころよい返事をもらう。

そうやって実現した二日間の図書ボランティア。
希望制で募っていただいたようで、今回は女の子ばかりだったけれど、意思を持って来ただけあってみなモチベーションが高い高い。

「先生、何やったらいいの?」
その声が、もうやる気に満ちている。
少し前に、5年の子が「だるいわぁ。遊びに行きたいわ。」と言っていて、「当たり前や。毎日してたらじゃまくさくもなる。それが、当番活動よ。だから続けてるのが偉いんやで。あと、もう少し。がんばれ。」(前期の委員会は今月末までだから、ほんとあと少しなのだ)とはっぱをかけたところだったので、この4年の機敏な動きはまぶしい。



二日間だから出来ること。
毎日だから、身につけられること。

そんなことを、あらためて考えたりする。
これって、大人の自分にも当てはまること。
長丁場をどう乗り切っていくかと、短期間を全力投球するのとは全然やり方が違うもんなあ。

さて、4年生は腕いっぱいに本を抱え、書棚に次々と返していく。
「先生、これどこ?」
「これは、緑だから生きもののところ。(4類です)」
「これは?」
「スポーツは、あっちの本だな。(7類です)」
「読み聞かせしてもいい?」
「いいよ!」

Mちゃんは「読み聞かせしま〜す!聞きたい人は、カーペットのところに来て下さい。」と高らかに叫んだ。

でも、みんな机に座って読書…。
なんで?
これには理由があって、いま「しおりプレゼント大作戦」取組を実施中なので、図書室にいる子たちは本を10冊よもうと必死なのだった(@_@)
これでは、Mちゃんの意欲がむくわれない。

聞こうかな、どうしようかな…と身体が動いたひとりの3年の子の手をすばやく握り、「聞こう。聞こう。」とカーペットに移動する私。

結局2人で、「もらったものはもらったもの」の読み聞かせを聞いた。Mちゃんの声は、しっかりしたいい響きだった。

「明日もやろうかな。」
と、Mちゃん。
「やったら、いいよ。校内放送かけようか?いまからやりますって。」
「う〜ん、そうなったら、ちょっとやりたくないっていうか…」

ふ〜ん。微妙な心境なのね。
「わかったよ。じゃあ、図書室に来た人に声かけて、またしようね。」
「うん!」
Mちゃんの顔が、にこっと可愛くなった。


5年生の委員会活動へのステップとして、いい経験になったと思う。図書担当の先生や、4年の先生も顔を見せて下さった。
そうやって、司書とのかかわりだけで終わるのでなく、学校での取組になったことが私としてはうれしかった。