今年も行ってきた

今年の夏は、いつにもまして暑い。
昼間に出歩いていると、くらくらしてくる。

でも、やっぱりこの時期はここに行かなくては。
恒例「古本まつり」に出かけてきました。

もう今年で29回目なんだそうです。私は学生の時に、この古本市でバイトしたことがあるのです。当時、大学のサークルで子ども会活動をしていて、そこに通ってきてくれていた子どものお父さんからのアルバイト斡旋でした、確か。
私が配属されたのは、大書堂という美術関係の古本屋さんでした。
当時は誘われるがままに数日間働いただけでしたが、今となってはちょっと自慢です。
まだ回を重ねる前(29年以上前!)のお話ですが…。

とにかくその頃から、下鴨神社糺(ただす)の森の木々は高く生い茂り、直射日光を遮ってくれていました。樹齢がすごいんですよね。だから、案外現地は過ごしやすいのです。
帰りに、下鴨本通りに出ると、ギャーあづい〜〜〜、となるのですが。

自然の力は、偉大だなあ。


児童書コーナーで、「ネンディのぼうけん」の前作「ぼくはネンディ」を発見。マリア・コブナツカが1931年に書いた本で、トーシャという女の子がねんどで作った人形がネンディです。トーシャの筆箱に住んでいます。筆箱にはえんぴつじゃなくて、ペンが入っています。
ペンって、ボールペンやマジックペンじゃないですよ。
インクをつけて書くペンなのです。
これで、時代がわかるでしょう。(ポーランドです)
でも、中身はちっとも古びない、とてもよい本です。
ちょっと高かったけれど、出会いだと思って買いました。

文庫本1冊100円で、10冊買うと全部で700円とか。
単行本1冊200円で、2冊だとまとめて300円とか。
古本市ならではの楽しさです。

私は、いつもは児童書中心に本屋をチェックしている人間ですが、こういうところに来ると、すごく心が自由になる感じがします。
とにかくいろんなジャンルの本があるので、楽しくてたまらなくなります。

径書房について書かれたのを見て、「書店員の小出版社ノート」(小島清孝・著 木犀社)を200円で購入。
その他、あれこれ買いましたが、自宅の山のような本を思い出し、ああ、今日買った冊数分だけ処分しよう、と心に決めた次第。
河合隼雄の「子どもと悪」は、題名にひかれて。
蛭子さんの新書本「ひとりぼっちを笑うな」。自分のスタイルを貫く姿勢に興味があって。


帰りは、これまた恒例で出雲路橋商店街の「ふたば」で和菓子を買いました。
あー、楽しかった。