2015-01-01から1年間の記事一覧

秋のそら

空がすきっとしてきた。 9月の、空だ。こんな季節になると、東君平さんの詩を思い出す。 あきのそら あきのそらは くもひとつなくすみわたっています。それは 風が すすきのほうきで きれいに はくからです オレンジジュースで煮たチキンが、給食に出た日の…

夏休みの読書③

今年も行ってきました。夏の恒例、古本市。 今回は児童書を寄贈していただけることになり、その選書も兼ねていたので少々仕事モードになり純粋に楽しむまでにはならなかった。 でもこんなものを見て、懐かしさとともに「これが、古本市なんやなあ」となごむ…

夏休みの読書②

昨日のニュースで、ヒロシマ・ナガサキの原爆の日を知らない若い人が多いと言っていた。何パーセントかははっきり覚えていないが、答えられる人は半分にも満たなかった。昨日は日曜日ということもあり、例年よりナガサキの原爆の報道をよく見たように思った…

夏休みの読書

夏休みは、目的のない読書を楽しむ期間にしているのだけど、ただこの時期は戦争の児童文学を手に取るようにしている。 特に今年は、積極的に読みたい。 そんな気持ちになっている。私の好きな竹崎有斐の「にげだした兵隊 原一平の戦争」(岩崎書店) 。 題名…

つぶやき

「まれ」を見ていて。 元パティシエの祖母がまれに言う。 みんなから、おいしいと言われなくてもいい。 自分がおいしいと思う味を見つけなさい。どんなパティシエになるか、いつか決めなければいけない時がくる。みんなに認められることを気にして、唯一無二…

家族のいろんなかたち

読む前は、なんの秘密の一週間なのかと全然別の想像をしていた。 こういう一週間だったのか、と一気に読んでふうっとため息が出た。これは、満足の吐息だ。 島へのバカンスで、いろいろと思い描いていたものとは全く違うことに遭遇してしまったサミュエルだ…

テレビを見ていて

テレビで、岡山県立図書館が放映されていた。 タレントたちが「すごい!」「図書館に行きたくなる」と連呼していた。書庫は前に見学した国立国会図書館(関西)のようになっていた。この本が読みたいというとカウンターで検索してくれ、書庫のものは機械操作…

古きよき本 いまもよき本

図書室にあるポプラ社文庫をこのところ読んでいる。 最近、昭和の本にさかのぼってばかりいる私。図書館でも、閉架のものを出してもらってばかりだ。「のっぽビルのでぶくん」(大石 真)より「へんな一日」タケシが、朝教室に入っていこうとしてふと廊下の…

5月のある日 図書室で

今週の子どもたちとのおしゃべり。初めて本を借り始めた1年生。その行為がうれしくてたまらない反面、借りたい本をめぐっての小競り合いが勃発する。1冊の本をめぐってじゃんけんした男の子たちの事情を聞く。じゃんけんに負けて泣いている子は、「僕が先に…

今の時代につなぐ

あれから「家なき子」マイブームが訪れ、図書館で借りた国土社のをアマゾンで購入する際に、ひろりんさんが読み親しんだというポプラ社版も手に入れた。 そして、どちらも面白く読んだ。 ポプラ社版の方が分厚く、出版も古い。訳も懐かしいような文体で、よ…

なつかしいレミ

はじまりは、学校で子どもがこの本がないかと聞いてきたことからだった。 ああ、懐かしいなと思い、でもこんな本を今の子がよく知ってるなと驚いた。 聞いてみると、どうやらお母さんのすすめだったらしいのだが。でもその本「家なき子」は図書室になく、自…

年があけて

結婚以来、もう20数年お正月は帰省していたので、いつも私は招かれる側だった。おせちを作って持って帰ったり、京都から珍しい食べ物を買って帰ったりすることはあっても、やはり準備する側ではなかった。それが、昨年の6月に義父が亡くなり義母がこちらに来…