読む・大人

夏休みの読書③

今年も行ってきました。夏の恒例、古本市。 今回は児童書を寄贈していただけることになり、その選書も兼ねていたので少々仕事モードになり純粋に楽しむまでにはならなかった。 でもこんなものを見て、懐かしさとともに「これが、古本市なんやなあ」となごむ…

つながれ 光の輪よ 

人がつき動かされて、行動する時ってなんなんだろう。 誰かに言われてするもんではない。自分で、強く思う時。 俊のおばあさんがまだ若いお母さんだった頃、ある夜野原に一人で立っている須藤さんを見かける。 寒い寒い冬の日。「このひとは、ほんまにひとり…

ふたたび  ゲド

先日テレビで「ゲド戦記」をやっていて。 その出来には全然不満足で観ていたのだが、原作と違うと思いながらじゃあ原作を語ろうとするとおぼつかない自分に気づいて、もう一度読み返している。 小学生にすすめる時にも、第一巻「影との戦い」は語ったりする…

自分を耕すことと 人とかかわること

「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」(平田オリザ/著 講談社現代新書)。 この本は、コミュニケーション能力とは何かについていろんな角度から書かれているのだが、読みながら思ったことは、 「結局、自立した自己の確立からしか始…

心の闇に対抗する物語

「ソロモンの偽証」3部作を読み終えた。宮部みゆきはおもしろいので、全作とは言わないまでもけっこう発売されるたびに読んできたが、最近はなんとなく遠ざかっていた。でも、これはよかった。 すごくよかった。 夫が買っていた1部があり、読み始めたら止ま…

かけぬけたお姉さまたち

この頃はいろんな出版社が新書を出していて、駅構内の本屋などでつい手にとってしまうものも多い。 中身も、適当にくだけていて読みやすいもの。 でも、いまの社会情勢や話題になっていることを、うまい具合に刺激する。 ちょっと興味あるなあ…どうしようか…

胸が痛く でもあたたかく

保育所の送り迎えって、悲喜こもごもという言葉がぴったりだ。朝、支度を急がせ小さいジャンパーを着せ、自転車に乗せ、保育所までまっしぐら。月曜はおふとんまでかついで…。多くのお母さんがつい連呼してしまう「はやくしなさい」を、例にもれず私も毎日言…

つぶやき

学童の先生たちへ本の話をしてちょうだいと言われ、軽く「はいはい」と引き受けたら…あと1週間で当日が来ちゃう〜〜もっと先のはずだったのに。どうしてもう7月なの(@_@)話す柱を立てたあと、とにかく考えていることを打ち出している。 夜中だったり、早朝だ…

雪の日 読書

「絵が描ける子 描けない子 児童画教室20年の観察から」(こきかおる/著 サイマル出版会」を図書館で借りて読んだ。 もう30年も前に出版されたもので、当時の年齢はなんと、いまの私と同じくらい。でも、写真のこきさんのお顔のりりしく知的で大人らしいこ…

生きぬけ 伸びてゆけ 少女よ

「海の島 ステフィとネッリの物語」(アニカ・トール/作 菱木晃子/訳 新宿書房) 表紙のさわやかな印象にひかれてめくると、「ナチス・ドイツの支配が強まるオーストリア。ユダヤ人の弾圧から逃れ、生きるためにスウェーデンへやってきた500人の幼い子ども…