心の闇に対抗する物語

「ソロモンの偽証」3部作を読み終えた。

宮部みゆきはおもしろいので、全作とは言わないまでもけっこう発売されるたびに読んできたが、最近はなんとなく遠ざかっていた。

でも、これはよかった。
すごくよかった。
夫が買っていた1部があり、読み始めたら止まらなくなり彼を飛び越し、2部を買いに走った。
そして、あっという間に読んでしまい「こんな何日かのうちに3部を買うなんて、大人買いもいいとこだよな。」と、ちょっと恥ずかしくなり我慢をした。

で、お給料日が過ぎたら、3部をいそいそと手に入れたのだった。
(でも結局、これ1週間内の話であることには違いない。お給料日はさんでただけ!?)


中学生が、決意する。
大人なんてあてにならない。
自分たちで、真実が知りたいのだ。

決してひとりでは導き出せない道を、みんなで上っていく。

それは、予定調和ではなく、どうでるかわからない。

でも、だから、大きな化学反応が起こるのだ。

もちろん小説だから、こんなことは現実には…って、みんな思うかな。

でも、そのなかに流れる「人とかかわる」「そのなかで、自分で考える」…そして子ども(成長過程にある)だってところが、私は自分の仕事もかえりみ、現実と重ね合わせて考え続けていた。



子どもとかかわる仕事や活動をしている人は、読んだらいいと思うなぁ。