体育大会取組のはざまで

日に日に黒く日焼けしていく子どもたち。
首にタオルを巻いた教師たち。
運動場では、全体練習。

毎年この時期は、活気ある応援のかけ声練習が校舎をこだまするなか、当日を楽しみにしながらも、私は取り残されたような気分に陥る。


暑くて頭がもやもやして、つい隣の子とふざけてしまい、叱られている子はいないかな。
何回も踊らされて、いいかげん嫌になる子はいないかな。

いるだろう、きっと。

大概の子どもは楽しみな体育大会なのだ。
でも楽しみじゃない子もいるのだ。

みんな同じ方向で盛り上がっていくのでなく、いつも少しだけ違う色が学校の中であってもいいじゃないのかな。
それはたとえば、図書室だって思うのだけど。


忙しいなか、それでも図書の時間を子どもたちに確保しようとしてくれる、先生たちの気持ちがうれしい。いまの学校のよいところだ。
一時間目に来たクラスの先生が、
「一日のはじまりが図書の時間だと、子どもたちが落ち着くんです。ゆったりした気分が持続する。」と言って下さった。
頭まで汗をかいた子どもたちを前に、少しでも気分転換出来るように、図書室という空間での心の解放をこころがける。


そんなわけで、少しずつしている小さな仕事を紹介。

これは1年生の図書カード入れ。
1年生だけカードが大きいので、こうして特別カード入れをつくっている。5巻セットの環境の本と料理の本が収納されていた、かたい箱に紙をはっている。
今回もう一度貼りなおして、リメイク。
ポイントは脇の折り紙のちぎり貼りです。
なかなかきれいと、私は満足しているのだけど…どうかな。



こちらは、おなじみ図書委員によるしおり。
10冊読めたらプレゼントするためのものだ。毎年、これがほしくて低学年は燃える、燃える。
その時のメンバーのカラーで、しおりのグレードも変わるのだが、まあ5年生らしく作るごとに上達していく。
いま38個出来ていて、現在進行中。
私の役割は、出来たしおりを「心からほめる」ことと、ラミネート加工して毛糸をつけること。
体育大会が終わったら取組を開始しようと、いまから準備中なのだ。


それにしても、しおりにごていねいに「しおり」と書く子の多いこと!これ、ちょっと吹き出してしまう私なのだった。
でも、子どもたちのつくるものは、やっぱりいいな。
大人よりも、よっぽど、いい。




そして本屋めぐりで見つけたやぎたみこさんの新作!
「かめだらけおうこく」(やぎたみこ/作・絵 イースト・プラス)
私は、やぎさんの絵本が大好き。
絵本の世界で遊び、いろんなお話が生まれていくから。
「もぐてんさん」「おはぎちゃん」にならぶ、またまた不思議な世界。大体、亀だらけ王国…って、こんな話思いつくのが面白いよなあ。
みんな、喜ぶかな。
これも、体育大会が終わったら読もうと思っている。