思い出

ロウバイの季節

1月下旬あたりから、ロウバイの咲き頃を知らせる新聞記事が載り始めている。「ロウバイ」という響きで、ふと高校時代の古典の先生の声がよみがえってきた。「木の花は、こきもうすきも…」 清少納言の「枕草子」の一節で、ちょっと気取った声でいつも先生は朗…

ああ、チーちゃん

昨日仕事帰りに寄った図書館で、美術・工芸あたりの棚で見つけた「昭和のリカちゃんの歴史」のような本。 そしたら、「チーちゃん」だって。なつかしい!1969年から発売だそうだ。 チーちゃんは、「リカちゃんファミリー」だったのか。このお人形、持ってた…

夏のおはなし

ネムリコちゃんは、1年生です。 夏休みに学校のプールに通っていました。 まだ、浮いてちょっとバタバタして何メーターか泳げるくらいです。 まだスイミングスクールというものが、普及していなかった頃のことです。 先生が横の幅は12メートルだよ、と教えて…

思い出ばなしと本

先日娘と思い出話をしていて、ある子のことになった。 その子は娘が小学生の時に、うちの近所に住んでいた同級生の女の子だ。 途中で引っ越していったけれど、低学年の頃は同じクラスで家にもよく遊びにきていた。 ずいぶんユニークな子で、家で私が接してい…

吾一に再会

先週実家に行った時に、例によって本だなを物色していたら「路傍の石」を見つけ持って帰った。中学1年生の時に、国語の先生が手作りの教材で教えてくれたのが「路傍の石」だった。 わら半紙に手書きで印刷された教材。 先生の字と、わら半紙の質感。何をど…

探し物はなかったけれど、かわりに

久しぶりに母のところに行ったついでに、押入れを物色してきた。 母の物持ちのいいことといったら驚く。大小の箱にひとつひとつ名称をつけて残している。 大人になってから思いだしたときに、ふらりと押入れを開け過去と対面する私。 小学生の時の通知表に始…