2010-01-01から1年間の記事一覧

さりげないお店

OSAKA演博2010(たこたんフェスタ)の会場が、今年は大阪ビジネスパークから分散して旭区でも上演された。 ビジネスパークの方は、大都会で(大阪城ホール界隈)子どもの演劇を親子で気軽に観る環境ではないように思っていた。どうしても「お出かけ」になっ…

前半戦終了

夏休み図書室開放の前半が終了した。 計5日間をいつも7月と8月に分けて開いているのだが、保護者にも開放していて、弟や妹の小さいおちびちゃんたちもやってくる。 地域で子どもの活動をする団体をゲストに呼んで、出し物をしてもらうこともあるし、図書ボ…

OKINAWA その2

佐喜眞(さきま)美術館は、宜野湾市をほとんど埋めつくすかのような普天間基地に隣接している。 佐喜眞道夫さんが作られた私設美術館なのだ。 もともと先祖の土地だったところを、沖縄戦のあとアメリカ軍に取り上げられたのだが、交渉の結果1992年に土地の…

OKINAWA その1

沖縄から帰ってきたよ。京都の盆地の夏を過ごし慣れていると、沖縄の夏のなんとカラッとしたこと。日差しは確かにきついけれど、心地よいのだ。 「わたしたちって、結構過酷な気候のなかで生活してるのかも」というのが、旅行した全員の一致した意見。 沖縄…

とんでもない私

ブログも滞ってるなか、今日から四日間、沖縄に行ってきます。 ブックフェアも担当の先生に頼み、こんな年はじめてなのですが、ゆっくり骨休みをしてそのあとしっかり仕事するために。これでいいのか、ネムリコ君。とにかく、いまはこれでいくのだ。ではみな…

無理のない展開  これ貴重です

「ママ・ショップ 母親交換取次店」(セン・ジェンキンソン/作 斎藤静代/訳 主婦の友社) 「母親交換取次店?」 まず、この題名に高学年の子どもは心ひかれるようだ。 どこの家にでもいるだろう、こうるさいお母さん。 テレビやゲームの規制をし、成績にう…

雑感

選書会で選んだ本を、月曜日の図書委員会までに受け入れしてカバーをかけて処理しなければならなかった。 しかし、1時間目から6時間目までほとんど図書の時間が入っている。放課後、ただひたすら黙々と作業。 約60冊近くの本を、ようやく処理した。私ってえ…

ピチコとミチコ

ピチコ。この名前だけで、もうこの絵本はおもしろさの階段を半分までかけあがっている。 「ことりのピチコ」(どい かや/作 学研)。 題名読んだだけで、もう子どもたちは笑うんだもん。ピチコはお父さん・お母さんにえさのこと、飛ぶことなどを教えてもら…

すきまについて思うこと

すきまがある本が好きな私は、ただ淡々と読んで終わりより、子どもたちがあれこれつぶやいて彩りを添えてくれる時間を愛する。 それは一斉に何かを言わせたり、ゲームになったりするのではなく、それぞれがつぶやく。そして、あるつぶやきに呼応してつながる…

子どもが入っていく本

「いやだいやだのスピンキー」(W・スタイグ/作 セーラー出版)。 スピンキーは怒っている。 スピンキーって名前があるのに、スピンクスとかスピンカリンクなんて兄弟は呼ぶ。 そもそも発端はそこだったのに、家族の誰も気がつかずスピンキーを小さい子扱い…

関節炎もなんのその

めいっぱい動いた土日の翌日。 しかも右肩は関節炎。 でも、ここでだれては仕事人としては失格。自転車に乗りながら徐々にテンションをあげていく。 自転車の時間は、結構「考える人」になっている。 自分のなかでうまい切り替えの時間になってるみたい。 い…

おおかみじゃない?

新見解、誕生!今日の読書クラブで、私は「やっぱりおおかみ」を紹介してみた。 読み聞かせした後、K君が「こういう終わり方かぁ…」と言うので、 「どんな風にもとれるよね。先生は、さみしいけど、自分はやっぱりおおかみ。自分として生きるしかないって、…

おおかみはおおかみ

自分一匹しか、おおかみがいない町。 「どこかにだれかいないかな」町をさまようおおかみ。うさぎやぶたやしかは、いっぱいいるのに、おおかみだけがいない。「け」おおかみがつぶやく言葉は、これだけ。強がったり、うそぶいたり、さみしかったりする、この…

うれしいんだけど

図書委員会は5年生ですることになっていて、一年間活動する中で親しくなるし教室も一番近いので、日常的に図書室に来る機会も多い。けれど6年生になると教室も少し離れ、最高学年として学校で役割を持つことも多く、休み時間もあまり来なくなる。 5年生の…

好きになったらまっしぐら

朝、子どもたちが来る前に図書室内の棚の本を整理していて、一冊の絵本をふと取り出した。 「すきすきだいすき」(ピョートル・ウィルコン/作 ヨゼフ・ウィルコン/絵 セーラー出版)。えらく直接的なタイトルだなあ。題名が気になったのだ。 表紙は、人間…

会っちゃった

週末の夜、法事で京都に来られていたnanacoさんとお会いした。行動するまでは結構悩むけれど、決めたら流れに身を任せる風来坊のような私だが、待ち合わせのホテルに向かう段になるとさすがにドキドキしてきた。でもお顔を見てお話がはじまると、ああ、やっ…

自分の体験と物語を重ねて

「絵本の本」(中村柾子/著 福音館書店)を読んでいたら、「物語の奥行き」という言葉が出てきて、いつも思う「物語に自分が入り込む隙間がある」ことについて論じられていておおいに共感した。「日常の中にも非日常への入り口がたくさんあって、一枚の布だ…

文庫のあとでおはなし会

今日のサニー文庫は、久しぶりのいい天気。 中庭を開け放して、いい風が入ってきていた。3組の親子がそれぞれ我が子に本を読んだり、よその子にせがまれて読んであげたりと、ゆったりした時間が流れていった。赤ちゃんのKちゃんが人気で、大人から見ると充…

どうやって泳いだの?

サニー文庫で貸してもらった「みどりいろのバス」(ジョン・シャロン/作 こだまともこ/訳 ほるぷ出版)。 一目読んだ時から、バスからころころと落ちる音楽隊たちや、きんぽうげが大好きなおじいさんうまが大好きになった。 そして、なんといってもアイス…

ようこそ 小さいいきものさん

カタログで見ていて前から「にわのちいさななかまたち」(A・クリングス/作 奥本大三郎/訳 岩波書店)がほしかったのだが、ちょっと幼児向けかなあという感じもし、なかなかふんぎりがつかなかった。 でも、昨年図書予算が多くついたこともあり、図鑑好き…

夜中の楽しみ

夜中にやっと自分の時間が出来ると、最近は詩をよむことが多くなった。 それも、小さく声に出して読んでみる。 昔買った古い文庫本の時もあるし、図書館から借りたきれいな装丁の本の時もある。同じものをいくつか読んで、ほっとして寝る日もある。最近読ん…

自分にできること

先日の「ルピナスさん」からひろがったような出来事があった。 家庭訪問期間中なので、5時間が終わると閑散とした校舎。 担任の先生たちもいない。そんな時間に、ふらりと図書室に寄ってくれた6年生の女の子2人。「今日帰ったら、母の日にあげる花をつみ…

わかりあえなくても

人とつながっている中で、自分のやりたいことが実現出来たらこの上ないが、いつもそれが理解されるとは限らない。 相手との立っているところの違いや、自分のひらめきだけで言葉をまだ獲得していない時は、なかなかわかってもらえない。 ひらめきの喜びとは…

こもりくんと5年生

5年生との図書の時間。 去年はなかなか、この学年にかかわれなかった。 今年は本を通して親しくなりたいと思っている。なので、今日は様子を見ながら「どのへんが好みかな?」「どこが響くかな?」と、そういう姿勢でいく。あるクラスは、オリエンテーショ…

ちいさなちいさなおはなし会

中間休み、図書室に6年生が来て本を読んでくれた。 1年生がくっついちゃって、くっついちゃって。佐々木マキの「ぶたのたね」だよ。 見てるだけで、うれしい光景。 よかったね、1年生たち。ありがとう、Aちゃん。

読んだこちらも漂泊して

「漂泊の王の伝説」をもう一度読み返した。 二度目だからわりと冷静に読めて、ワリード(漂泊の王)に添うことが出来た。 途中から、高学年にどう紹介しようかと思いながら読んだので、実はもう純粋な読書とは言えないんだけど。でも、客観的に見ればこの物…

読んで楽しんで

新年度の図書の時間がスタートした。 まど・みちおさんの「くまさん」が好きで、前の学校にはこの「たまごのなかで(春の詩)」(季節の詩の本シリーズ全4巻/こわせたまみ・編 あすなろ書房)があったのだが、今の学校はないので、「ポケット詩集」(童話…

どれに、し・よ・う・か・な

明日からはじまる図書の時間に向けて、ここ何日か本屋をはしごしていた私。 つい読みふけってしまい、結局散財することに(~_~;)自分でページをめくって確かめる方法が、やっぱり一番しっくりくる。ああ、この感じ、うちの子どもたちが喜びそう…。 これは、ち…

入学式に

1年生は元気いっぱいだった。校長先生の話、来賓の話、PTA会長の話…といっぱい続いて、あくびが出たり、座ってる長椅子がずれてって斜めになってったりしながらも、じっと我慢していた。えらい、えらい。 式は終わり、写真撮影を待つ間が私の出番となる…

はじまった

学校が始まった。 クラス発表の掲示。 子どもたちのざわめく声が聞こえる。 やっぱり学校は、子どもの声がする方がいいな。新2年生に会うと、すれ違いざまに「ワニーニ続き読んでね〜」と声かけられる。「わかったよ〜!図書の時間でな〜。」と、私も返事す…