はじまった

学校が始まった。
クラス発表の掲示
子どもたちのざわめく声が聞こえる。
やっぱり学校は、子どもの声がする方がいいな。

新2年生に会うと、すれ違いざまに「ワニーニ続き読んでね〜」と声かけられる。「わかったよ〜!図書の時間でな〜。」と、私も返事する。


クラス担任発表のムードって、おもしろいんだ。
子どもたちの小さい頭のなかで、一瞬にしていろんな予測や願いが錯乱する。
「○年○組 ○○先生。」
「わぁ〜!!」

そのどよめきは、うれしいのかどうなのか…先生にしてみればドキドキの瞬間で、いつも横から眺める私にとっては毎年いろんな感情が体育館を揺らすように飛び交う、春の風物詩なのだ。

私も紹介され、低学年は手をふってくれる。身体も動く。
うれしいことだ。

オリエンテーションの日程も、全クラスあっさりと決まる。4月中に終われそうだ。これが、3年目ということなんだと実感する。1,2年目の苦労と、目に見えないと思われていた成果が、肌で感じられるようになるのが3年目なのだ。

それは2年間の地味な日常があったからなのだが。


お世話になった先生ともお別れし、また新しく始まった日々に、こんな贈り物がある。

明日は入学式。
1年生に絵本を読む。
緊張している子どもたちにとって、

図書の先生って学校にいるんだよ。

図書室は楽しいところだよ。

図書の時間がこれから毎週あるよ。

こんなメッセージが、私の絵本を読む声から伝わっていきますように。