文庫のあとでおはなし会

今日のサニー文庫は、久しぶりのいい天気。
中庭を開け放して、いい風が入ってきていた。

3組の親子がそれぞれ我が子に本を読んだり、よその子にせがまれて読んであげたりと、ゆったりした時間が流れていった。

赤ちゃんのKちゃんが人気で、大人から見ると充分小さい人たちが、赤ちゃんを意識してかかわろうとしているのがおもしろい。
また、Kちゃんも子どもたちのいるところにはいはいして近づいていく。

いつものように絵本を用意していたが、今日の雰囲気はわざわざ集まって始めますという感じでもないなと思い、特に読まなかった。
お母さんたちとお話したり、自転車に夢中な小1の男の子にくまたくんのシリーズ「ぼくじてんしゃにのれるんだ」(わたなべしげお/作 おおともやすお/絵 あかね書房)を紹介しているうちにおひらきとなった。

そしてその後、主宰のTさんと雑談しているうちに、息子たちR君・H君もまじえていつのまにか持ってきた絵本を3人に読み聞かせしていた。

讃岐のお話で大道あやさんの絵が楽しい「あたごの浦」。
東君平の「くろねこかあさん」。
ブログでも紹介した、「のみのリュース」や「あいうえおのうた」。

Tさんが、
「いろんな人の読み聞かせを聞くけど、(私の読みは)お話の世界にすっと入れるのがすごく好きです。」と言ってくれた。

その言葉はすごくうれしいけれど、それはTさんたちがよい聞き手だからもある。
読むって、やっぱりキャッチボールだから、求めていると感じた時により伝わっていくんじゃないかなと思う。

学校の場合は選んでみんな来ているわけじゃないから、より能動的に手立てを考えているところもあるが、文庫などの集まりはもっと自由だから、自分にとっては少し違う。

Tさんが楽しい世界をすくいとれる人なので(ご主人もそうで)、R君やH君もまた素直に受け取れる子どもたちに育ってるんだと思う。

だからT家での読み聞かせは、私のほうこそ、私の世界を受け取ってくれてありがとうなんだ。

無理にこちらに向かせる読みではなく、こんな世界どう?こういうんだけど、とページをひらいてゆき、ふうん、そうなのと身体が近づいてゆく…
そんな読み手と聞き手がいいなあ。


その後…
今日はじめてnanacoさんと電話でお話した。
これって、すごく不思議なことなんだなあ!

つながっていくことを、ドキドキしながらもうれしく感じた出来事だった。楽しみにしてますね、nanacoさん。