こんなに大きくないよ

うちの学校の図書カードは、2年〜6年はB7サイズ(B5の半分)で1年生だけB5サイズになっている。
市販のを購入しているわけではなく、版は作っている。
全学年同じサイズにした方が収納も一括出来て楽なのだが、ひらがなを覚えて自分でだんだん書けるようになって…という彼らには、B7では小さすぎるのだ。

それでも1年間のうちに、ほんとに上手に書けるようになる。
1年生の図書カードは、字が生き生きしていて私は大好きだ。

さて、つい昨年までは1年生だった2年生。(当たり前ですが)
1年生のカードを見て、「え〜〜!こんなに大きい!」。
「何言うてんの。ついこの間まで、このカードやったよ。」と私。
「うそ〜!」「こんなに大きくなかった。」と子どもたち。

しまいには、「先生、こんなに大き(く)なかったよな。もうちょっと小さかった。」と言い始めた。
可笑しくなった私は、重ねて聞く。

「そうなん。ほな、どれくらいの大きさやった?」

「うんとな…。」
2年生たちは、指でB5サイズの図書カードを一回り小さくなぞりながら、「これくらいかな?」。
「ふ〜ん。ちょい小さかったんや。」と私。

そこにいたみんなは、「そうそう!こんなに大きくなかった!」。
そして満足そうに、うなづいていた。


面白いなあ。

図書カードの大きさまで変えてしまう彼ら。
大きいカードを使ってたと思いたくないのだ。
それは、いかにも前へ前へ生きる彼ららしい感覚だと思う。

そうそう、1年生は2年生以上の図書カードに興味深々。
「先生、これなに?」
「2年生からこんな小さいカードになるんやで。」
「え〜〜!こんなちっちゃいの!」

いまはこの小さな罫線には書けない。
でも、すぐ書けるようになるよ。
だから毎日ゆっくりゆっくり、大きくなっていけばいいんだよ。