夏が逝く①

昨年のいまを読み返したら、自主研修に行けばよかったとつぶやいていた。
そんなのもあってか、今年は家の事情で遠出出来ない分、近場で行けるものには積極的に足を運ぶ夏になった。
もちろん、恒例のお楽しみも。



毎年行く古本市。
今年は前日の雨のせいか、曇り空で暑すぎず過ごしやすかった。やっぱり糺(ただす)の森の木々の生い茂っている豊かさは半端ないのだ。
樹齢何百年なんだろうなあ?

今年買った本は、こんなの。

世界文化社の「森は生きている」。ちゃんと湯浅芳子さんの文章だ。
ずっとこの本を探してる時には見つからなかったのに、昨年地元の小さな古本屋で見つけて狂喜した。そしたら、またほらね。
この1冊は、わが学校の図書室にプレゼントしようかと思って購入。
絵がまた素晴らしいのですよ。
そして、この世界文化社のシリーズは、印刷がとってもきれい。色がいいのかな。

そして松岡享子訳の「子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)」(こぐま社)。ひとりでいる時にこそ、子どもは成長するという主張を、いろんな文化人の言葉をひもときながら内省することの重要さを説く。このテーマそのものに、ひきつけられた。

こうして、ぶらぶら歩いて手に取って…というのがいいよね。

作家の講演会は2つ。
内田麟太郎さんと、斎藤洋さんのお話を聞いた。
作風も全然違うお2人だけれど、奥にどちらも「少年」が見え隠れしているように思った。
繊細な感性で言葉を紡ぎ出す「少年」と、成熟した「大人」の部分と…。