はじまりました

図書オリエンテーションが始まった。
年度初めの図書の時間は、図書室の使い方やマナーのこと、本の探し方(図書分類)のことなどを学年に応じて話す。

でも今年は、私自身が図書室のレイアウトを熟知していないので、いつもとは勝手が違う。
あまり無理せずいこうと思うが、分類表はやっぱりあった方がいいかもと思い、前日に作る。
学校図書館の活動と展示・掲示12か月」(渡辺暢恵/著 黎明書房)のなかから、いい説明だと思うものがあったのでそれを使うことにした。

前に作ったのは前々任校の時だったんだけど、前任校で掲示したからそのまま置いてきたから。

でも、いまの学校は壁面があんまりないなァ。
廊下に面した飾り棚などがあり、公立校にしてはしゃれてるんだけど…。まあ、どこの学校も一長一短ってとこだ。

こういうところに目がいき始めたのも、少し慣れたってことなんだろうか。


さて、月曜は2年と4年に出会った。
2年生は座ったその場所から、「物語や絵本のあるところ」「歴史の本のあるところ」「生き物の本のあるところ」などを指さしてもらう。
そして図書カードの説明をする。
どのくらい図書室に馴染んでいるのか、認識はどうなのか見ながら進める。
読み聞かせしたのは、「もぐてんさん」(やぎたみこ)。
右手くるくる、頭くるくる…あらあら、やっぱりみんなもどこか動いてるよ。絵本のがんちゃん一家と一緒だよ。
前の学校でもそうだったけど、思わず身体が動いちゃうのは同じだとわかり、ちょっとうれしくなる。
「先生は、もぐてんさんに会ってみたいな。」と言うと、「会ってみたい。」とうなづく子が多かった。


4年生は、授業の関係で2クラス合同。65人くらいでぎゅっと固まって、聞く。こちらは、分類表を見ながら書架を紹介していく。
クワガタムシについて書かれた本を読みたいです。さあ、どこの棚に見に行きますか。」
「伝記の本が読みたかったら、どこに行けばいい?」
実際に行ってもらったりして、進める。
そして、読み聞かせは「たこきちとおぼうさん」(工藤ノリコ)。
墨で描いた絵が、立体化しては消え、また本物になっては消え…。
「あっ!どうしよう」
前の子どもたちが、ドキドキしてるのが伝わってくる。


中間休みに、体操服になった2年生たちが図書室に走り込んできた。
「来ちゃった〜!」
「本、見ていい?」

「いいよ〜」


そして、年度初めの図書委員会。
ここの学校はタテ割で、4年〜6年の集団だ。
これも初めての経験。


図書室って、いつまでもいたいなと思うところ。
ほっとするところ。
大好きな本の、いっぱいあるところ。


そうみんなが思ってくれるように、一歩一歩。
少しずつ、少しずつ。