子どもがえらんだこの本③ 2011

3年生のまき。
2年生と3年生に「ロボット・カミイ」を読んだが(正確には、3年生はまだ読んでる途中だ)、1学年違うと読みとりに違いが出て面白かった。
2年生は、ぐっと感情移入する。口を入れずにはおさまらない。いちいちつぶやいている。
それにくらべ3年生は、先を見通そうとする「待ち」のようなものが時折感じられる。顔はにこにこうれしそうに聞いているが、あまり口には出さない。でも、時に私が忘れて違う本を持ってきたら「違うよ!カミイは?」「カミイ読んで。」ときちんと言う。
お話のぴったり度からいうと、1・2年生にこそ合うと私は思うが、一緒に読んだことで年齢による反応がよくわかり、とても勉強になった。

読み聞かせだけでなく、自分で読んだ本の中でお気に入りもどんどん生まれてきている。
自分はこういうのが好きなのだという「自覚」も生まれつつある。
どこが好きと、自分の尺度で言える子どもたちに育っていることが、うれしい。




「すみれおばあちゃんのひみつ」(植垣歩子/作・絵 偕成社

★わたしがおもしろくてきにいったのが、「すみれおばあちゃんのひみつ」です。すきな場面はクモのすをつかってワンピースを作る場面がすきです。またいつかよんでください。

★わたしが一番こころにのこっている本です。さいしょは、自分の名前でびっくりしました。一番よかった場面は、かえるやちょうや、ちょうちょや森にすんでいるいろいろな生き物をたすけてあげたりする場面がとってもよかったです。




「おでんさむらい」①こぶまきのまき②しらたきのまき③ちくわのまき④ひやしおでんのまき(内田麟太郎/作 西村繁男/絵 くもん出版

★ばけものや火やいっぱいあいてがでてきて、たたかったり女の子の所へいったりして、名前もおもしろいし、かぶへいのおなかに「か」とかいてあるのもおもしろかったです。

★ぼくがせんせいに読んでもらっておもしろかったのは、おでんさむらいでした。ずーっとそのシリーズを読んでもらってうれしかったです。1番おもしろかったのは、おでんさむらいがほのおのばけものをたおしたときです。またよめたら読んでください。




「コワフの消えた鼻」(牧野良幸/作・絵 長崎出版)

★コワフのはなは、なぜきえたのかな〜って思いました。でもさいごらへんで、なぜきえたかわかりました。あとコワフのはなは、なぜパンやにいるのかなーって考えました。そして私は思いつきました。コワフはそこのパンやのパンのにおいがすきだったからです。でもそのお話はおもしろいし、3年1組でははやっています。

★ぼくがいち番おもしろかったのは、「コワフの消えた鼻」です。きゅうにはながきえたりしたからです。

★鼻が歩くのがおもしろくて、笑いころげていました。




「マンゴーとバナナ まめじかカンチルのおはなし」(ネイサン・クマール スコット/作 T・バラジ/絵 アートン

★カンジェルが、さるをたまねぎやにんにくみたいに言うところがおもしろかったです。

★楽しくておもしろいお話でした。サルの顔をバカにしてマンゴーを食べた豆ジカは頭がいいなあと思いました。

★わたしの、おきにいりの本は、マンゴーとバナナです。なぜかというと、まめじかやさるがさいしょはよかったけど、けんかをしたときにさるのわるぐちをいったりしたことがたのしかったです。




「八方にらみねこ」(武田英子/作 清水耕蔵/絵 偕成社
 

★ぼくは八方にらみねこがすきです。とくにすきなのは、くろとあかの大きいねこでした。ゆきの中でもえたまま目が大きくひらいている絵がいいでした。くろいあかいねこは、ねこのとっくんみたいなところしかでてきませんでした。だから、そのねこがすきになりました。




「三年ねたろう」(大川悦生/作 渡辺三郎/絵 ポプラ社

★三年生のなかでいちばんおもしろかったのは、三年ねたろうでした。三年間ずっとねてるのに、1かいもおきないとかは、ありえないとおもいました。おもしろかったので、よんでるときはしんけんでずっとみていました。とってもおもしろかったでした。またおおきくなったら、よんでください。とってもおもしろかったので、ついゆってしまいました。おもしろかったので、おもいでにできるくらいのおもしろさです。だれにもわからない本です。




「ロボット・カミイ」(古田足日/作 堀内誠一/絵 福音館書店

★ロボットカミイは、なきむしでちからもちなロボットです。でも水にぬれたらおわりです。でも、はしりははやいです。でも、ロボットカミイはやんちゃです。カミイはおもしろかったです。

★ロボット・カミイの本が心にのこった理由は、ちびぞうをとったりつみきをとったりするやんちゃなところがいんしょうにのこりました。さいしょはダンボールばこでつくったロボットで水がきらいだったロボット。それが、ロボットカミイ。でも、このロボットカミイは、なくもとのあおいビー玉をもっていて、すぐになくんだ。だからわたしはこの本がすきなので、またよんでください。

★一番おもしろかったのは、大かみとの8ひきの子やぎのとこでした。ふつうは7ひきの子やぎやのに、カミィが出たいゆったから、大かみと8ひきの子やぎになったのがおもしろかったです。しかも、大かみと7ひきの子やぎは、大かみがきたら8ひき目の子やぎが大かみをやっつけるところが、おもしろかったです。

★ロボットカミイは、もともと箱でできたやつでいつもわがままやいじわるとかもするけど、いちようかみだから、みずをかけたらふにゃふにゃになって力がよわくなります。でもかわいたら、またふつうにもどります。あと、ロボットカミイはふざけてばっかりで、いつも友だちにおこられてばっかりです。おもしろいので、かりたい人はぜひかりてみてください。