あまりに 自然に言うものだから

「あんなぁ、ぼく今日3さつかりるわ。」

あんまり自然にY君が言うものだから、「そうなん。」と頷きそうになった私。
でも、Y君は3年生だし、「もう1冊借りられる券」の取組もしてないしな。春の子ども読書の日のクイズに答えてくれたのは、Y君ではなかった。
やっぱり、おかしいなあ…。

我にかえった私は、
「Y君、なんで3冊なん?」。
うちの学校の貸し出し冊数は、1回に2冊。(1年生は1冊)3冊は、借りられない。


Y君の、そこからの答えに大笑いだった。

「だってな、あと3冊で10冊になるんやもん。しおりもらえるやん。」

だから3冊借りるってか?

おかしいなあ!
Y君の側の論理としては、全く理解出来る。

「Y君、気持ちようわかるわぁ。でも、Y君だけ、残念ながら出来ひんわ。」
にこにこ笑ってるY君。
可愛くて、思わず頭をくりくりしてしまった。

その言いっぷりが、本当におおらかでY君らしくて、おおいに受けてしまったのだった。


「違うでしょ。」

そう言ったら終わる話なのだが…。

だけど、面白いやんな。
こういう会話、私は大好きで、ついつい面白がってしまうな。


しおりの取組、いまたけなわです。