また今日から

気がつけば、ずっと更新していなかった…。

今日はのんびりした一日が過ごせて、やっとブログに向かう気分になれたんだ。

ここ数日で急に寒くなったものだから、ちょっとずつ秋服を出していたのでは間に合わない。今日は衣替えをした。

ああ、これは何年も着てないな。
これは、ちょっと可愛すぎてしまった(という年齢になっちゃった…)。
といってもあれはまだ着続けたいけど、これはもうおしまいにしないと。

それで、その一部を端切れにしてみたよ。
パッチワークにしたり、布絵本にしたり、子どもたちとの工作にも使えると思って。
ハサミ持ってやってるうちに没頭してしまい、並べると色合わせみたいになって、「この色がほしいな」と思うとその色の服を探したりして…。
違う違う、目的が違ってしまっている…。
着られる服まで、裁断してしまいそうな勢いで…。

でも楽しいひとときでありました。

でも、笑ってしまうわ。
ほとんどがタータンチェックギンガムチェックか小花模様で、私の好みのなんと変わらないことよ。

娘にもいつも言われるもん。
一緒に買い物に行くと「これ、いいね」
「ママ、同じようなの持ってるよ」
「あ、はい…(ラララ確かに、ですな)」

「グリーン・ノウ物語」(ルーシー・M・ボストン 評論社)全6巻。
これはゆっくりじっくりかみしめるように読むと、味が出てくる本。
グリーン・ノウに住むひいおばあさんが、ひ孫のトーリーに家のいろんなモノを取り出しては、そこにまつわる不思議なお話をしてくれる。
古い布のひとつひとつにも、全部お話があるのだ。
ひいおばあさんが、一枚一枚手にとって話すところが、私は大好き。
ファンタジーが成立するために必要な「しっかりと立っている現実」がちゃんと描かれているから、このお話は奥行きがあるんだなあ。

絵も、素晴らしい。
物語にぴったりな絵だ。

「サンタさんとこいぬ」(長尾玲子 福音館書店)は、お話自体は目新しいものではないんだけど、絵が刺繍になっていて小さなサイズの絵本の見た目とすごく合ってるのだ。
子どもたちもこの絵本は好きで、丁寧な手作り感が伝わるのか、じっと眺めてはしあわせって感じなのだ。

「母からの伝言 −刺しゅう画に込めた思い−」(エスター・ニセンタール・クリニッツ 光村教育図書)。
この本に出会った時は、衝撃だった。
作者エスターさんは、ナチスドイツの時代に過酷な体験をしながら生き抜いた人。
でも、妹以外の家族は亡くなってしまった。
少女だったエスターさんの目が見たものが、ずいぶん長い時を経てこうした「刺しゅう画」という形で再現された。
なぜだろう。
一針一針刺していかれたのだと思うと、写真以上に心に残ってしまうのだ。
幼かった幸せな頃。
おじいさんの黒い長い立派なひげ。
宗教のしきたりからくる数々の行事。
サブタイトルにあるように、「刺しゅう画に込めた思い」が伝わってきて何度も見てしまう。