冬には やっぱりこのお話を


冬のうちにと思いながらなかなか読めず、このままでは2月も終わって春になってしまう!
ということで今日は、紙芝居「十二の月のものがたり」(前・中・後篇/ S.マルシャーク/著, 堀尾 青史/著, 金沢 佑光/絵 童心社 )を1・2年生4クラスに読む。

「みなしご」「おふれ」「(ギンギツネの)オーバー」など、いまの子どもたちにはなじみのない言葉がどんどん出てくる。
くだいた言葉で時には言い変えながら、話を進めていく。

紙芝居なので、前編「さて、女の子はどうなるでしょうか…続きはまたね」なんて終わってしまう。

実は子どもらの反応で、3週の連続にすることも想定し、他に絵本もそろえていた。
でも、「…続きは、どうする?おしまい?」
と聞くと、
「え〜、次も読むう!!」
「やめたら、いやあ!」

中編読み終わって、「さて、女の子の行く末は…つ・づ・く…」
「え〜!いややわ!さいごまでよんでえ!」
「アンコール、アンコール」
(どこで覚えてくるのかしら)

先生の顔見て、時計見て、目で
(いいですかね?)
と、聞く。

どの先生もにこにこと、
(さいごまで読んじゃいましょう)
と目で合図してくれた。

その後、猛スピードで本の返却・貸出をする羽目になったけれど。

次、体育とか、音楽とか、給食とか、学校ってほんとに分きざみで子どもも先生も忙しい。

その分、図書室に来た時は心はゆっくり、本の世界でのびのびしてほしいと思っている。

今日のお話で、ロシアの自然の厳しさや、ほしいもの以上のものは取らないこと、四季折々が訪れることがどんなに素晴らしいことか等を、少しでも感じとってくれたらいいな。

そして、大きくなったら、ぜひマルシャークの戯曲を読んで、また出会ってほしい。