師走にふりかえる②

勤務校は2年目に入り、昨年よりはずっと仕事がしやすかった。
時間を味方につけるって、こういうことなんだな。
一足飛びにはいかないけれど、いつのまにか私の仕事の「型」のようなものが理解してもらえているなと実感することが何回かあった。
あせってはいけない、とつくづく思った。

それは子どももそうで、私に少しずつ慣れてきたんだと思う、

司書にもそれぞれ、読み聞かせの仕方、問いかけの仕方、つぶやきのすくい取り方、図書室の日々の運営の仕方など、きっと色があるんだと思う。

私にも、きっとあるんだろうなあ。


そして子どもたちの様子がわかってくると、もっとこの子たち(その学年ごとに)合った本を探さないと…ということは、もっと自分が読まないとと思った1年でもあった。


いまの学校で初めて経験した全校読書集会も、やっと「型」がつかめてきて、子どもたちのなかにもおちてきた実感があった。
参加するまでなにをするかわからない集会でなく、こんなことがやられるのだと予測出来る集会に出来たかな。
出来てたらいいけれど。

もともと「型」がないと落ち着かないタイプではなく、むしろその都度変わっていくライヴ感が好きな方だ。でも、学校という場所で生活する子どもとかかわってきて、細切れの取組が盛りだくさんのなかで子どものなかに残っていくものを大事にしていくと、「型」(原型)を決めることを取るようになった。そこはあまり変えない。ころころ変えていくような状況ではないと気づいたからだ。それは、工夫しないという意味ではない。


特に、特別なものじゃなくて日常からつながる読書集会にしたいと思っていたので、2年目で継続して持てたことで本当にほっとした。
課題はいくつもあるが、教職員と司書と図書ボランティアで手をつないで出来たことが何よりもよかったと自分では思っている。


それと、かかわっているNPOも活発な活動が目白押しな1年だった。
ちょっと図書の仕事とのバランスが崩れそうな時もあったのだが、自分のなかでは司書の仕事と、子どもの芸術分野の表現活動にかかわることはお互いに影響し合っていることなのでどちらかにはならないのだ。
ただ、共倒れにならないとは限らないので、それは反省。
(だって、秋からの記憶が一部飛んでいる!)
朗読劇の脚本を書いたり、子どもの本についての講座を引き受けたり、新しいことを試みた年だった。


とにかく走り抜けた1年だったので、年明けしばらくはちょっと休んで、引き続きゆっくりふりかえりたいな。

勢いで走っているから見えるものもあるし、止まっているから見えるものもある。
年齢とともの変化する、自分の体力や気力の状態を知るって大事だよなぁと、つくづく思っているところ。

それでは、みなさまよいお年を。