やっと 秋

やっと空がぬけるような、すかっとした空気が時々感じられるようになってきた。

今年は、ほんとに暑かった。

あまり汗をかかない(もっとかいてもよいのに)私が、押し寄せてくる更年期のせいもあり汗をいっぱいかいて、あのマルシャークの「森は生きている」の女王の台詞のように「汗けえちまった」夏だった。

大好きなサマーニットたちも、ほとんど着なかった。

まだまだ暑いのだけれど、やっと秋の到来でうれしい。

今日は、栗を買ったから明日は栗ご飯にしようと思う。

長いことブログを放ってたので、また日々のこと綴っていけたらいいのだが。ぼちぼちといこう。

このところの、小さなうれしかったこと。

3年生のYくんが、返却用のはんこのふたをそっとはめてくれていた。
ずらっと並んだ子どもたちの本を確かめて、はんこをぽんぽん押していく。
時々、会話しながら。また、質問されたり、向こうから呼ばれたり、カードがいっぱいになったから次のを貼り付けてと頼まれたり。
つまりは、はんこ押しを中断してよそへ移動することも多いのだ。
そんななかで、ふたをし忘れていたのだろう。
「ふた、しといたしな。」
「あ、ありがとう。」
「はんこが、かわくから。」
こんな気遣いの出来るYくん。素敵だな。


1年生のKちゃん。まだしゃべってくれない。借りたい本がなかなか決まらず、いつも集合の時間になるとカードを手に持ったまま途方にくれている。
うんもううんも言わなかったのが、最近は顎で示してくれるようになった。そして、本探しにいこかと言うと、はっきりうんと頷く。
探して探して、結局ない場合も多いのだが、まずは頷いてくれるようになったのが進歩かな。
私がくっついて、「この本は?」「これは?」と言ってると、わらわらと友だちがくっついてきて「これは?」と同じように、すすめてくれる。
こんな子ども同士のかかわりも生まれてくるのが、いいなと思っている。


ロッコくん ジュースのまちへ」(にしまきかな/作・絵 福音館書店)。
ジュースのまちっていうのが、いい。
想像しただけでもわくわくするし、楽しい部分をうんとふくらませた絵本だ。
読んでるうちに、子どもの頃森永の牛乳工場があったのを思い出し、牛乳瓶の製造過程がガラス越しに見え、ずっと見ていた話をした。
ベルトコンベアーにのせられた瓶に、牛乳が次々と注入されていくのが面白かったな。
こんなこぼれ話も、子どもたちは結構好きだ。