学祭にぶらり

友達の息子が京大生で、一度学祭に行きたかったのだがなかなか実現しなかった。
そうこうしているうちに、彼ももう最終回生。
あの時計台を見ないと…ということで、友達と京大へ行く。

熊野神社から百万遍にかけては、通りの木々もすっかり黄色で雰囲気満点。京大の吉田寮の入り口を横目で見ながら、あの「カルチェラタン寮」(コクリコ坂より)よりすごいかも…と思う。

平日だったので、学生以外はあまり見かけない日だったが、大道芸サークルがジャグリングを披露していたりしてギャラリーを楽しむ。

それに、校舎がやっぱり趣があっていいよねえ。



事前に買ってくれていたパンフから、友達が見れそうな企画を探していた。
児童文学研究会の「絵本の森」。
なになに。
チョークで書かれたかわいい看板。


中に入ると、研究会の会報と絵本の展示があった。
小さなキャプションもついていて、非売品の展示(岩波少年文庫や、こどものともの昔の復刻版など)の他に即売会もあった。
展示の仕方が学生らしくて、キャプションの字も生真面目でちっちゃくて若さを感じる。



それで、私、見つけてしまいましたの。
ほしかった本を…。
「金の鳥」(内田莉紗子/文 シェイマ・ソイダン/絵 福武書店)という絵本だ。
以前図書館で見つけて、読み聞かせしたら低学年の子どもがものすごく聞き入った。コーカサスのお話を内田さんが書いている。お話も物語性があっていいし、何よりも絵がいいんだよね。
でも絶版だったので、あきらめていたら…。

私は、めぐりあうようになってるのかしら?

日常では、くじ運も悪く、晴れ女でもなく、ツキを呼ぶ女では全然ないのだが(泣)、本に関してだけはそういうところがあって不思議なのだ。


サークルの女の子たちに聞くと、この研究会は自分で創作したり児童文学の読書会もしているそうだ。
とても小さな声の、ピュアな感じの子たちだった。
がんばってね。

そして、友達の息子の所属する写真部の展示を見て楽しむ。
写真も面白かったけど、タイトルのつけ方がまた大学生らしく観念的で、ちょっとじゃまくさい?けど、若さも感じ新鮮にも思う。

久しぶりに違う世界の空気に触れたひととき。

西部講堂の食堂の、味噌ラーメンもおいしかった。
399円だって、安いなァ。