おばあちゃんと会う

信号待ってたら、おばあちゃんがふーふー言って歩いてきて、ちょうど目があった。
そのタイミングが、すご〜く自然だったので、思わずにっこり笑いかけた。
するとおばあちゃんもすご〜く自然に、
「寒ぅなりましたな。」
私も、
「そうですねえ。」
「この信号長いですな。」
「そうやねえ。車優先の信号ですね。」
「12時までに入らんと、病院終わってしまいますやろ?」
ああ、それで急いでいるのね。
「どこですか。」
「S外科です。」
時間は、11時50分。
S外科は、信号渡って20メーターもいかないところにある。
そりゃあ、この長い信号、嫌になるわね。


やっと信号が青になった。
自転車の私は、しかも電動付自転車の私は、おばあちゃんに別れを告げる。
「お先にィ。」
「さよなら。」

見も知らずの人と、ものすごく自然にお話した日。



私は先を進み、その先の新しく出来たパン屋さんで、モッツァレチーズ&トマトサンドと生ハムサンドを買った。
値段は高いのだが、何度か食べてみてやっぱりこの2種類のサンド(特にモッツァレチーズ)は後をひく。また食べたいな〜と思う。
特に、中のドライトマトの塩味がおいしいんだな。
あとパンの生地にオリーブオイルが入っているらしく、独特の食感だ。


ひとつ300円するから、自分で決めたご褒美の時に買うことにしているのだけど。




「ブタベイカリー」(角野栄子/作 100%ORANGE/絵 文渓堂)。
ブタさん(人間のおじさんです)はパン屋さん。
車に出来たてパンをいっぱい積みこんで、1丁目・2丁目…それぞれ待つお客さんのところへ出かける。
耳パン・鼻パンなんてのもあるよ。
ベタベタパンが大好きな犬と猫が、どの町内にも出てきて笑っちゃう。


「パンパン ブタブタ ブタ パンパン」
ブタさんは、どんなリズムでうたってるんだろうな。


角野さんの想像力いっぱいの楽しいお話に、100%ORANGEの絵がぴったりだ。 
勤勉にこつこつ働く「パンやのくまさん」(フィービ・ウォージントン/作 セルビ・ウォージントン/絵 福音館書店)も大好きな絵本だけれど、この「ブタベイカリー」もパンのいいにおいがしてきそうな本だ。