連休あれこれ

今年のゴールデンウィークは、ちょっと休んで仕事。また休んで仕事なので、大人の体調管理にはいいかもと思った。

4月30日
友人に誘われて、中島らもの「桃天紅」をシアターBLABA!に観に行く。らも氏生前の活動中に、劇団リリパット・アーミーを観たことは残念ながらない。本当は、もっと小さい小屋で(400〜500席くらい)熱くやってたんだろうなと思いながら観ていた。
もっと支離滅裂な中身かと思ったら、ちゃんと筋もわかるし普通のお芝居。
でもそれは、終演後のトークショーで言ってたように、娘の中島早苗さんの脚色によるものなのだろう。
ひと癖もふた癖もある役者たちが、みんならもさんが好きでたまらないという感じが伝わってきて、ちょっと胸にぐっときた。
定例だったちくわ投げを、役者陣が2Fの客席まで上ってきてやってくれた。
らもファンの友人は、なんとちくわ(カネテツ)をゲット!

高校生の時に、河原町の京都書院(もういまはない)で芝居のチラシを見てチケット買ったり、当時の関西の情報誌「ぷがじゃ」(プレイガイドジャーナル。もう、とうにない)を楽しみに読んでいたりしていたことを思い出した。
そんなわくわく感と、どこかに何かないかと探していた70年〜80年代の熱のようなものを感じた夜。

5月2日
連休の狭間にポコッとある平日。
子どもも教師(失礼)も、なんだかぼうっとした一日。
5年生は「ぶたぬきくん」(斎藤 洋/作 佼成出版社)を読む。
なんで「ぶたぬき?」「ぶたと、たぬき?」子どもらは、ぶつぶつ。
読み聞かせには、途中少し説明っぽくなるけれど、私の話も混ぜ入れながら山場にもっていく。
ライオン登場のあたりから、みんな可笑しくてぐっと身を乗り出していた。
4年生は「ドロロンがいこちゃん」(名木田恵子/作 PHP研究所)。名木田恵子はジュニア小説のような印象があったが、こんな話も書くんだな。人の気持ちがしっかり書けている。
がいこは子どもの骸骨のお化け。墓地に住んでいる。がいこは友だちがいないからほしくてたまらない。
お骨収めでみんなが墓場に来るとワクワクするのだ。
だって、誰かが死んだ→お化けになる→友だち出現!…と思うわけ。
でも、死んじゃったのは「むねお」という男の子のお母さんだった。そのお母さんユーレイが出てきて…というところでつづく。
「また来週。」
「え〜、また先生。それ。」
「忘れてしまう〜〜」


5月4日
娘はキャンプに出かけていないので、夫婦で文化財公開の寺社めぐり。
御所の東の清浄華院(しょうじょうけいん)で泣不動絵巻を見る。陰陽師の阿部晴明が出てきたり、その物語が面白く楽しんだ。
そして今度は御所を北に上がり、同志社大学の東にある相国寺へ。
こちらには天井画に描かれた龍が。ある場所で手をたたくと共鳴音で「龍が泣いた」ように聞こえることから、泣き龍と言われているらしい。
でも、やってみたんだけど…。
かすかな共鳴で、ほとんど聞こえない(泣)
連休ということもあり、そこらじゅう手をたたく人ばかりでパンパンと音が鳴るばかり。
学芸員さんも「そら、聞こえませんわ。」というほど。
はるか昔も、訪れた人がそうやってたのかな…と思いを馳せたのだった。

5月5日
今日は家で仕事。原稿書き。
パソコン、パソコン、休憩、またパソコン。
という悲しいお休み。
でも、ずっとやらなければならなかったことなので、ひたすら打つ。
途中、娘が読んでいた東野圭吾の「白夜行」を読み出し(私は再読)、ああこんなんだったと思い出しながら別世界にひたる。