おもしろかった本 その2


「きつねのホイティ」(シビル・ウェッタシンハ/作・絵 福音館書店)。私の大好きな絵本。ホイティがとても愛しい。もう幾度となく読んできたので、私にとってはなじんだ物語だ。「ホイティ トイティ このおれさまは…」のところは、ある日リズムと簡単なメロディが思い浮かんできて、ずっとそれで歌っている。
すると子どもたちも合わせて歌うようになった。
保護者の方に、家に帰って歌ってると聞き赤面したこともある。
まあ、お家の方がどう思うかは気にしないとして、子どもたちがそれでこの物語がより楽しめるのなら、それでいい。


・きつねのホイティが、人のつかってておもしろかったです。(1年)


・きつねのホイティーもおもしろかったです。やっぱりそれが一番でした。すごくホイティー、ホイティーという歌声もすごく楽しい歌でした。(2年)

・ホイティがしかえしをされるところが私は一番おもしろいです。(3年)


「人のつかってて」というのは、物干しにかかってる人間の衣服をホイティがはおってだます箇所をさしている。「しかえしをされるところが」面白いのは、ホイティが憎めないおおらかさを持っているからで、だますために一生懸命になる姿に子どもたちはおかしくなるのだ。
 ウェッタシッハの作品は「かさどろぼう」もいい。




「ぞうのエルマー」シリーズ(デビット・マッキー/作・絵 BL出版)。読み聞かせするなら、第一作の「ぞうのエルマー」とこの3作が私はおすすめ。
全部で18冊ありどれも面白いが、ひとり読みの方がよいものもあり集団での読み聞かせには、全部は向かないと思う。
ウィルバーという、エルマーのいとこが子どもたちは大好きだ。
声のマジックを駆使して、鮮やかにみんなをだます。みんなもだまされて、その時はあたふたするものの、やっぱり楽しいウィルバーが好きなのだ。そして、そんないたずらを演出するエルマーが大好きなのだ。
シリーズのなかで、ちらっとウィルバーのオセロ色のような黒白柄が見えると、大発見したように「ウィルバーや!」と喜ぶ。
読み進めると作品世界になじんできて、シリーズならではの親しみがわいてくる。

・エルマーがとんだのどこがおもしろかったとこは、ぞー(※ゾウ)だのに、かぜにまけるところがおもしろかったです。(1年)

・ぞうがそらをとんだのがすごかったです。(1年)

・「エルマー」がいちばんおもしろかったです。いろんないろがついたぞうさんが、いっぱいいるからおもしろいです。(2年)

・ぼくが2学きのよみきかせで1ばんおもしろかったのは、「ぞうのエルマー」のウィルバーがでてからです。ウィルバー声のマジックがおもしろいです。エルマーは、いろんなさくせんをおもいつくので、あたまがよさそうだなとおもいました。(3年)

・「エルマーと大きな鳥」で、小さい鳥をたすけたエルマーがかっこいいと思いました。エルマーはいろんないろがあって、すごいなーと思いました。エルマーは、ほかのともだちがいろんなどうぶつとなかよくしたらきっと友だちがふえるよーと言いたいです。またそのほかの本をよみたいです。(3年)

・大きな鳥にいじめられていたとりたちが、エルマーやウィルバーにきょうりょくしてもらって、その大きい鳥よりも大きな鳥になって大きいたいぐんになったのを見て、大きい鳥はおじさんのたん生日だといって、にげていきました。
その後、形をかえてもとの子とりにもどったのがすごかったです。
ウィルバーの声もバッチリでした。(3年)

・先生がよんでくれたエルマーのお話は、1回しかかりたことがないけど、すごくおもしろかったしエルマーがやさしいなーと思いました。わたしは本がすごく大好きです。でも家では読まないけど…。でも学校では読みます。(4年)

・「ぞうのエルマー」すごくおもしろかったです!一人だけカラフルなぞうで、いつもみんなにいたずらとかをするエルマーが、すごくおもしろかったです。(4年)


みんな、やっぱり楽しく過ごしたいんだな。
こんなクラスで、こんな友だちいたらいいのにな…。
そんな願いが、私には伝わってくるように思うんだけど。