なつかしい本シリーズ 

もしかしてnanacoさん、この本ですか?
古本関係のサイトで見つけました。価格に線が引っぱってあり「sold」と書かれていました。1974年発行で、島崎藤村から戦後の詩人まで73名の愛の詩が載っているそうですよ。

しかし、疑問な点が…。
この「愛の詩集」は偕成社の「ジュニア版日本文学全集名作選」というシリーズで赤い表紙。多分偕成社では、日本文学が「赤」で世界文学が「緑」なのだろう。
でも、うちの図書室にある「しろばんば」は「緑」。井上靖は日本文学。あれは偕成社でなく、他の出版社なんだろうな。明日、確かめてみよう。


私の大好きだったのはあかね書房の「たのしい幼年童話」シリーズ。
坪田譲二・村岡花子さんの監修となっている。イソップ・アンデルセンや日本民話などを再話してある全集で、なかでも「おひめさまの童話集」と「花とほしの童話集」が好きだった。
そう、このタイトルがふるっていて他にも「大男と小人の…」「おもちゃの…」など、各々のタイトルに見合ったお話が集められている。

「おひめさまの童話集」は松谷みよ子さんによる再話。
絵は水沢研さん。
この絵が、私は小さい頃から好きで好きで…。
絵の構図が頭の中に刻み込まれている。

特にシンデレラのお話で、いじわるな姉たちが舞踏会に招待され、どの衣装にしようかと品定めする場面の絵が大好きだった。
大きな衣装箱のふたが開いたところ。
やんすの引き出しがところどころ開いていて、洋服が出ているところ。
この絵が、なぜか好きで。
きれいに装ったシンデレラの絵より好きだった。

いま、この本が手元にあることは、やはり母に感謝しなければならないと思う。
ちなみに、この本もネットで古本オークションで売られていた。
私の持ってるのは1968年度版で、定価380円。
オークションでは5800円で売られていた!