つかれたときは

疲れたときには、やっぱり笑った方がいい。
笑えることに出会った方がいい。

あたたかな笑い声は、ダメージから自分をひっぱりあげてくれる。

絵本で笑うと、また元気が出るんだなあ。

ということで、今日は私の愛すべきばかばかしい絵本たちを紹介。




「でんしゃえほん」(井上洋介/作 ビリケン出版)
いろんな電車が出てくる。
ひとりずつしか乗れないでんしゃ。
ドーナツでんしゃ。
レールをぐるぐる回って、どこにも行かない!
かいだんでんしゃ。
階段をがたごと登っていく。電車から落ちそうになってる人!
イメージの飛躍が楽しい。シュールだ。
ひとりで読んでも楽しいが、みんなで読むと倍楽しい絵本。
聞いてる子どもの身体が、一緒になってゆれる。
井上さんのこのタイプのは他にも出ているが、この「でんしゃえほん」が作品として一番昇華されているように思う。




「おひっこし」(及川賢治・竹内繭子/作 学習研究社
この絵本は去年見つけた。
100%ORANGEというユニットで活動する2人だが、この人たちの絵本はどれも面白い。
りすが穴から出てきて、どやどやどやと集団で移動する、それだけのお話なのだが、笑ってしまう。
絵で語る、まさに絵本ならではの可笑しさだ。




「ワニばあちゃん」(おくはらゆめ/作 理論社
ワニばあちゃんの鼻の穴のなかに住んでいるアリじいちゃん。
2人はとてもなかよし。
アリじいちゃんの部屋(つまり鼻の穴のなか)にはいろんな調度品もそろっている。
のんびりした絵とムードが、笑いを誘う。
お年よりっていうのが、いいんだ。
語尾に「〜よ」と繰り返されるのが、妙に可笑しく、子どもたちもそこで笑う。




「キャベツくん」(長 新太/作 文研出版)
大ロングセラーの絵本で、ずっと愛され続けている。
でもほんとにおもしろいんだもの。
私は、この絵本が大好き。
のびのびしていて、おおらかで、何回読んでも可笑しい。
ブタヤマさんは、かわいそうに最後までなんにも食べられない。
よだれが風に流れていくのが、またせつなくて。
キャベツくんにしてやられてしまったブタヤマさん。
私も子どもたちも繰り返し叫ぶごとに、楽しくなってくる。
「ブキャ!」