オートミール食べた〜い

今日は、学級閉鎖だったため2週間ぶりに会った1年生の片方のクラス。
「久しぶりだねえ、みんな。」と言うと拍手が出てびっくり。

「前に読んだ『もぐてんさん』って覚えてる?」
「おぼえてる。」
「もぐらがおっきくなったりちいちゃくなったりするやつ。」
「そうだね。それとおんなじ人が書いた『おはぎちゃん』て話を読むよ。」

1年生は不思議と思う以前にメルヘンのように、最初からこの話を受け入れている様子。なので、おはぎやぼたもちの差もあまり関係ない。2年生との違いがまた興味深い。
でも逆に言うと、ありえないと思いながらおかしみを抱きつつ物語に入っていく面白さを堪能できるのは2,3年生の方かもしれない。
高学年だと、また違った反応になるんだろうな。

もう一冊は「まほうのなべ」(再話・絵/ポール・ガルドン 童話館出版)。
母と2人で細々と暮らす女の子が、森で不思議なおばあさんにまほうのなべをもらう。呪文をとなえると、オートミールがぐつぐつと煮えて美味しく出来上がる。
もう飢えることなく2人は幸せに暮らしていたが…。

終了の呪文をお母さんが忘れたために、なべからあふれ出るオートミール
お母さんの間違った呪文がまた楽しく、そのたびにみんな大笑い。

「おしまい、ちいさななべよ、おしまい。」
「ちがうよ!」
「もう、けっこう、ちいさななべや、もうけっこう。」
「ちがう、ちがう!」
子どもたちは、わあわあ。
ガルドンの絵は、動きがあり、オートミールが町中に充満していく様子は絵本ならではの楽しさだ。

あふれたオートミールを町のみんなは、しゃもじやスプーン・コップ・ボール・バケツなどを持ち出して食べ始める。

「みんなも食べたい?」と聞くと、
「食べたい!」という子と「道に出てるのは汚いからいや。」という子に分かれる。

「でもさあ、ほら腰のあたりまで埋まるくらいオートミールがあるんやで。上のほうなら、大丈夫ちゃうかな。」
すると「あっ、そうか。」「じゃあ、大丈夫。」
結局みんな食べたい食べたいコールになった。

この童話館出版のポール・ガルドンのは、他に「おとなしいめんどり」が出ているが、どちらも良い。
少し版が小さいが、子どもが集中すると大丈夫。1クラス程度ならいける。文章も短いし、絵もメリハリがきいていて読み聞かせに向いていると思う。

オートミールってなに?」と聞かれたので、
「外国のおかゆ。」って答えたけど、実は食べたことないのだ。
食べた方いますか?
どんな味なんだろう。
今度買って、作ってみようかな。