熱は出ても元気 そのわけは

この連休は、私のかかわるNPO岐阜県の劇団なんじゃもんじゃさんを呼んで3日間4ステージの公演をして付き添っていたため、あっという間に終わってしまった。
で、祭りのあと的な疲れに加え、昨日インフルエンザの予防接種をしたもんだから、なんとなく熱っぽい。
でも、いろんな形の3つの舞台を観ることができて、精神的には高揚している。(もしかして知恵熱かしら)

なんじゃもんじゃさんは、夫婦2人の劇団。
ワゴン車に舞台の道具を積み込んで、公演を廻る。
もう50歳をとうに越えた彼らだが、年を経た魅力が舞台に反映され子どもを演じてもおばあさんを演じても、自在に行き来する。

舞台はもちろんだが、上演までの気持ちの持っていき方、観客との一回性のキャッチボール、舞台を仕込んで終わればばらす面白さなど、いろんなことを共有させてもらった。

私は20代からいままでたくさんの舞台を観てきたが、いま子どもたちに本を読んだり、話をしたりする「間」の取り方に、いろんな舞台が自分の経験になっていると感じることがある。
演劇と本を子どもたちと読み合うことはまた違うのだが、聞くものと演じるもの(読むもの)とのキャッチボールという意味では似ている。一方的に演じても観客には伝わらないように、自分に酔って読んでも決して相手には届かない。

今回のなんじゃもんじゃさんにも、子どもを上目線で見ない対等性や年齢を経ても少年や少女の心がちゃんとお二人のなかにあること、岐阜の自然の中ではぐくまれた感性がお芝居にしっかり反映されているとこなど、いろんなことを教えていただいた。

何よりお芝居は、観る者それぞれの立場でさまざまな想いをもつことが、いいんだなあ。