絵本を再現



「くれよんのくろくん」(なかやみわ/作・絵 童心社)のクライマックス。
いろんな色のくれよんたちがぬりたくった上をくろくんが頭をすべらせてビュービュー書いていく。
そして真っ黒になった画用紙をシャープペンのお兄さんがツツツーっと書いていくと…。
なんと下からいろんな色があらわれて、まるで花火のように。
実際に描いてみたら、こんな風になった。
たしかにきれい!
子どもの時、やったよなあと思い出した。
でもきれいだったけど、黒クレヨンが手に服に机につき、ものすごかった。
黒にただひたすらぬりたくっていると、子どもたちが「なになに?」
「あっ、くれよんのくろくんや。」「させて〜」「したい〜」
そう、みんな最後のシャープペンがしたいのよ。
でも私は「あかん。」と言った。
「ぬる苦労なしに最後のいいとこだけやっても、この楽しさは味わえないの。いろんな色をぬりたくる最初から、家でやってごらん。クレヨンと画用紙があったら出来るから。」
私はもったいぶって、シャープペンならぬカッター(現実はこっちの方がやりやすい)でシャー!
子どもたちは「ほう〜」
さて、帰ってやった子はいたかな。
職員室で借りたクレヨンは、黒だけダントツに減っていた。